朱鳥の手ぬぐい 手拭い てぬぐい 注染(ちゅうせん)とよばれる染色技法

朱鳥の手ぬぐいは、昔ながらの和晒(綿布)を「注染」(ちゅうせん)という伝統的な技法で染め上げています。また、この注染で使う型紙は、「伊勢型紙」(いせかたがみ)といい、数枚の和紙を柿渋で貼り合わせた「柿渋紙」(かきしぶし)に彫刻刀を使って型紙を作成。さらに、彫り上がった柄を固定するために「紗」と呼ばれる絹糸を手張りし、最後に漆を塗って仕上げます。

型彫りも紗張りも今や全国でも有数の職人による手仕事です。また、「注染」の原点は、奈良東大寺内にある正倉院(しょうそういん)に現存する飛鳥・奈良時代(西暦603~797年)に行われていた「纐纈(こうけち)」「臈纈(ろうけち)」「夾纈(きょうけち)」の三榔染めという最も古い文様染色技法であり、これらは中国大陸から伝来したものと云われています。

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朱鳥の手ぬぐい 手拭い てぬぐい 注染(ちゅうせん)の工程

1.精錬・漂白

まず、入荷した生地を薬品により精錬、漂白し、生地に付いている余分な糊を汚れを洗い落とし、その後乾燥させる。

2.型置(板場 いたば)

型置(板場 いたば)

晒し上がりの生地を糊付台の上に敷き、「伊勢型紙」を謄写版のように生地の上に乗せて、上からヘラで防染糊を付け、さらに一型毎に生地を折りたたんで糊付けを行う。ここで約1m毎に折りたたむため、1反に付き12回折り返す事にる。それを3~4反積み重ねて糊付台から下ろす。生地の折り返しには相当の技術を要し、細かい柄ほど念入りに行わなければならない。

3.注染(壺人 つぼんど)

注染(壺人 つぼんど)

板場で型置された生地の上に置き、生地の上から染料を十分注ぎ込んで染め、さらに生地を反転させて同じ方法で再度染める。このように、生地の裏表から二度染色するのが「注染」最大の特長といえる。長年にわたって培われた職人の優れた技術と感覚によって、独特の色合いや微妙なタッチ、立体感などが表現される。

4.水洗(浜 はま)

水洗(浜 はま)

染め上がった後、型置の時の糊と上かぶりした余分な染料を十分に洗い落とす。この作業に携わる職人を浜方(はまかた)という。

5.乾燥(立干し たてほし)

乾燥(立干し たてほし)

十分水洗いした生地を遠心分離機によって完全に脱水し、天日または室内の乾燥設備に立干しする。